【冠攣縮性狭心症を経験】
必ず寝ている時に起こる息苦しい発作は
二度と味わいたくない
長崎県在住 田川栄子さん(70)
長崎県佐世保市にお住いの田川栄子さん。
市内の高校に通うために自宅を離れているお孫さんと2人暮らし。
育ち盛りのお孫さんのために日々料理を勉強しながら、元気に毎日を送っているという田川さんだが、
実は今から約5年前のその日、突如日常生活を脅かす恐ろしい病気に襲われたのだった。
当時の体験をご本人に語っていただいた。
長崎県在住 田川栄子さん(70)
┃忘れもしない夜中の出来事
夜中のことでした。寝ている時に突然「ぐうッ」と背中が引きつったような感覚になって、そのまま息ができなくなったんです。
なんだこれは!?ってびっくりして、苦しいながらなんとか主人の居る部屋に行って助けを求めました。
どうすることもできず、20〜30分くらいはうずくまってたかと思います。しばらくして落ち着いて、動けるようになってから主人に病院に連れて行ってもらいました。
病院では心電図や血液検査のほか、造影剤など2〜3時間かけてあらゆる検査をしました。
でも、どれも異常はないとの診断だったんです。結局不安なまま自宅に戻ったんですけど、それ以来何度も同じような症状に襲われるようになりました。
発作は決まって夜中でした。寝ている時にハッと目が覚めて、背中がつった後に心臓がぎゅーって。痛みはないけど、とにかく苦しいんです。
もうその状態になるとしばらく動けません。治まったかと思うと今度はすごい動悸に襲われました。
いつも夜寝ている間に起こってたとはいえ昼間の外出も不安でできませんでした。
当時は仕事もしてましたけど、仕事中もいつも発作が起きないか心配で…本当にこのまま死んでしまうかもしれないと思ってました。
その後、かかりつけ医をはじめ、専門医や大きな病院を回って何度も検査をするも、原因はわからなかった。
発作が起こっていない時はなんともなかったため、検査をしても特に異常は見られなかったという。
┃家族に心配はかけたくない。
田川さんがつらい症状に悩まされて約2年経ったある時、ずっと田川さんの体を心配してくれていたご主人に膵臓がんが発覚した。
それ以来は仕事を辞め、ご主人につきっきりで看病に励むことにした田川さんだったが、そんな状況でもお構いなしに発作は襲ってくる。
必死に主人の看病をしてた間は、それで多少は気が紛れていたと思います。
でもある時、主人の治療のために向かった病院の待合室で、初めて昼間に発作が起こったんです。自分で状況はわかってるけど苦しくて動けなくて。幸い病院だったのですぐに治療と検査をしてもらいました。
そこでついに「冠攣縮(かんれんしゅく)性狭心症」だと診断されたんです。
病名がわかってほっとした反面、これからもこの病気を抱えていくことは不安で仕方ありませんでした。
それでも、自分も具合が悪かっただろうに私の体を気遣ってくれる主人や、娘、孫たちにまで心配をかけるわけには行かないと思ってたんです。
その頃はとにかく、”発作が起こってもニトロがあるんだから大丈夫”と自分で自分に言い聞かせて過ごしていました。